外部講師として浜松学院大学で講演させていただきました。

2021年6月18日


 ご無沙汰しております。BMTI代表の神谷です。今年も暑い季節がやって参りました。この時期の外仕事はしんどいものがあります…。


 さて、ご報告が遅くなりましたが、5月10日に浜松学院大学の「現代社会における教育」という授業の中で部活動問題について講演する機会をいただきました。実は、昨年も同じ授業の中で講演させていただき、担当の白岩先生からは「学生の感想が今までの授業のなかで一番充実していた」という嬉しいお言葉を頂戴しました(昨年の講演についてはこちら)。今年もお呼びいただいたからには、しっかりと役目を果たさなければと思い、できる限りの準備をして臨みました。当日は、私からの講演の後、「これからの部活動はどうあるべきか」について学生さんたちから意見を出してもらう時間も設けました。以下では、講演の内容をごく簡単に振り返った上で、授業後に学生さんたちに書いてもらった感想の一部を紹介したいと思います。




講演のポイント(動画あり)


 講演自体は40分ほど行いました。昨年はオンライン授業でしたが、今年は大教室で約80人を目の前にして話したので、とても緊張しました。。講演の内容は、昨年とほぼ同じ内容にしました。ただ、昨年はBMTIが顧問選択制を追求する理由を「一人ひとりが持っている人権を保障するため」「給特法の全面改訂につなげるため」「学校教育の質の維持・向上のため」の三つに分けて紹介しましたが、今年は人権保障の観点に絞ってお話ししました。


 現在、埼玉県で行われている裁判でも原告らが主張しているように、教員にも当然ながら労働基準法が適用されます。教員に部活動顧問への就任を強制することは労働基準法を無視することと同義であり、それは未来を生きる子どもたちにも悪い影響を及ぼすものであることを強調しました(下の動画参照)。

※動画の掲載については許可をいただいております。



授業後の感想


 昨年と同様、ほとんどの学生さんがこの問題にしっかりと向き合った上で各々の考えを記してくれました。そのうちのいくつかを紹介させていただきます。

私は政府がどんな事をしているのか、結果が現れていないため、知りませんでした。部活動指導員が導入されていたり、適切な休養日·活動時間の設定がされていたりしている事を知りました。しかし、お金や人材が足りなかったり、強制力が無かったりして、導入出来ている学校少なく、問題が解決出来ていないとの事でした。また、教員の負担軽減の問題として、導入が出来た一部の学校の教員しか救われず、教員の人権が侵害されたままだということがあると知りました。時間外労働=部活動顧問への就任で、強制できないはずなのに、選択が出来ず、強制的になってしまっていることがあると分かりました。改めて顧問選択制にするべきだと思いました。

私の知らないところでいろんな人が部活動問題に向けて動いていると思った。思っていたよりも、深刻な状況で、私たちだけでなく、行政も動くのが遅かったのではないかとも思った。最後の討論で出た「部活動を地域だけに任せるメリットは?」という問いに対して、私は地域交流のきっかけになるのではと考えた。今は昔よりも地域と何かをするということが減ってきている。そのため部活動を通して自分の周り(地域)にもかかわれるのではないかと考えた。

私は、外部からコーチを雇うことが良いと思いました。私は高校に入って毎年顧問が変わりました。顧問が変わることによって今までやってきたメニューではなく新しいメニューになり、攻め方も変わってしまって慣れるのに時間がかかりました。こういうことが起きてしまうのなら外部コーチを雇って、ずっとその人に見てもらったほうが私はいいと思います。私は周りの人の伝手で外部コーチを探しました。だから、その部活に携わってくれそうな人を探してみることも大切だと思います。

顧問の就任や生徒の参加は自由にしなければならないと思います。部活動はとても良い教育の一環になると思いますが、その前にやるべきことがあり、教員の人権を守ることや生徒の学業をまず優先してそれができるようになってから普段の教育にプラスアルファで行っていくという考え方になるべきだと思います。まず今の部活動の規模を小さくして誰もが損なくできるのならば拡大させていけばいいと思います。

授業を聞いてやはり事態の改善ができて現実的なものは神谷さんたちが主張している顧問の希望制に思えた。しかし授業後、顧問の希望制になった場合顧問をする先生が減った結果部活動の種類自体が減ってしまうのかと質問した際、答えとして行政が動いたりするだろうがそれでも人員が足りない場合そうなるというような答えが返ってきた。教員としては希望制になることはありがたいんだろうが、つい一年前まで高校と部活をやっていた身からするとやはり部活動の数が減ってしまうのは悲しいと思う。結果やはり希望制が一番いいという結論になりながらも他にもっといい方法が思いつくのならそちらがいいと思うし考えていこうと思う。


おわりに


 今回の講演では緊張のため上手く喋れた自信がなかったのですが、学生さんたちの感想を見て「ちゃんと伝わっていたんだな」と安心しました。「今まで教員側の視点で部活動を考えたことがなかった」という感想も多く、部活動ひいては日本の学校教育について考えるための材料を一つ提供できたのではないかと思います。最後に、二年連続で講演をご依頼いただいた白岩先生に心より感謝申し上げます。


※私たち茨城部活動問題対策委員会は、広報・世論喚起活動の一環として、様々な機関からの講演依頼を受け付けております。HP上のフォームからお気軽にご連絡・ご相談ください。


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